「母の教室」子育て講演会
- コドモの園幼稚園

- 11月5日
- 読了時間: 3分
コドモの園幼稚園では、子どもたちの良き育ちのためにおうちの方が学びのときを持つことはとても有意義なこととの思いから、長年にわたり、様々な分野から講師を招き、そのお話に耳を傾ける機会を持つという活動を開催してきました。
ホールに並べられられた長椅子は、在園生だけではなく、卒園生のおうちの方々も加わって満席です。子どもたちの育ちがより良いものとなるようにとの願いから、今日の「母の教室」へ参加くださいました。始まりに、当園とつながりのある教会の牧師とともに神さまにお祈りを捧げます。このひとときが、与えられた生を共に成長させられる時となりますように。新約聖書 ルカによる福音書19章を読み、牧師のお話に心を整えます。
IPU・環太平洋大学教授であられ、お茶の水女子大学、そして十文字学園女子大学の名誉教授であられる内田伸子先生の講演の前半は、先生が夏に訪れたアウシュビッツの風景のお話から始まりました。オーストリアの精神科医、心理学者、ホロコースト生還者であるヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧』を紹介され、想像力が豊かに発揮できた人の生存率の高さを序章とし、非認知能力の話へと進みます。
講演後半は「AIに負けない力をどう育む? 〜生きる力は遊びを通して育まれる〜」をテーマに進みます。発達心理学、言語心理学、認知科学、保育学を専門分野とし活躍されている内田先生のお話は、科学的裏付けによるもの。しかしスライドをたっぷりと用い、伝わりやすい柔らかい言葉でお話ししてくださいます。参加の方々は受講生そのもの。この時間は生徒となり、熱心に耳を傾けるだけではなく、先生の言葉を書き留め、レジュメ中の言葉に印をつけたりしていらっしゃいました。
最後に質疑応答の時間が設けられました。
子どもの嘘
小学校へ進学することを見据えた遊びと学びのバランスの考え方
たくさん絵本を読んだ方が良いというのはわかるが同じ絵本を読みたがる場合の対応
想像力が乏しいと感じる我が子への声かけ・接し方
もしかしたらどなたにも「あ!うちの子も!」と思えるような質問が、おうちの方々からなされました。どの質問者にも柔らかい笑顔でご対応いただけた内田先生。もしもっと時間が許されたなら、よりたくさんの質問が出てきたことでしょう。
最後に、先生の著書『子どもの見ている世界』『想像力 生きる力の源をさぐる』、監修書『あいうえおんどく』のご紹介をいただき、今日の学びのひとときが終わりました。
講演終了後もたくさんのおうちの方々に囲まれていた内田先生。にこやかなご対応は、きっとそれぞれの心に力強い成長のあかりを灯したに違いありません。内田先生、本日はたくさんの学びをありがとうございました。































