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園庭と七月の梅雨

コドモの園幼稚園に、梅雨の帽子を被った七月がやってきました。

降園の時間、園庭では子どもたちを迎えにきたおうちの方が、担任教諭とお話をしたり、子どもたちのひとみの中にもう少し園庭で遊びたい気持ちを見つけたり。そのおうちの方々の足元で、今日はこんな遊びをしましたよと囁くように、「ひみつのもり」の花とみどりがさやさやと揺れています。

午前中、ガーデナーさんが訪れて手入れをしてくださった「ひみつのもり」は、梅雨の重い空気の中、見た目も爽やかに涼を届けてくれていました。




梅雨の園庭を彩る明るい色の花々に混じって、緑の若葉が風に揺られて手を振っています。土止めとして設置された、以前園庭で大きな影を作っていた青桐の丸太から、ひこばえ(木の切り株や根元から新たに生えてくる若芽)が顔を覗かせていました。ひさしぶりだね!




プールのある園庭も覗いてみましょう。

ムクゲやカンナの花に彩られたブドウの樹から、まるで緑の宝石がこぼれ落ちたかのような美しい実りが垂れ下がり、子どもたちが何度も飛び跳ね、手のひらに掴もうとしています。もうちょっと!もういっかい!と一生懸命に挑戦するその周辺は、やがてすっきりとした、ローズマリーのとっても素敵な香りに包まれました。動くたびに思わず触れ合ったことで立ち上った香り。何にも変え難い、素晴らしいプレゼントをもらった気持ちだね。



コドモの園幼稚園は、あまりの暑さに6月の終わりにプール開きをしました。われらが『ぺんぎんプール』はどんなごようす? なみなみと水をたたえているかと思いきやカバーが掛けられ、青柿が「開けさせないよ!」とでも言うようにちょこんと重しの役目を得意顔で引き受けていました。ちょっと失礼とカバーをめくってみると、水がありません。コドモの園幼稚園では事故防止のために、その日のプールが終わると水を抜いています。そんなわけで、『ぺんぎんプール』のぺんぎんも、重しを繋ぎ止める役目で大活躍。ああ、また夏が来たんだなあ。と思っているのかもしれませんね。

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