【年長組】キャンドルサービス セラピードッグ・アンちゃんが遊びにきてくれました
- コドモの園幼稚園

- 12月8日
- 読了時間: 4分
更新日:12月10日
たくさんのオーナメントが飾りつけられた大きなツリー、常緑樹の葉と赤い花や実で飾られたクリスマスリースやお花たち。私たちの救いのために誕生されたイエスさまを思い、コドモの園幼稚園はクリスマスを迎える準備を進めてきました。
オルガンの、どこか懐かしくあたたかい音色に招かれるように、年長組の子どもたちがおうちの方とホールに入場してきました。手には夏の思い出のランタン。まっくらなお泊まり会の夜、みんなを温かい気持ちにさせたランタンのあかりが、冬の今日も心をやさしく照らしています。
ランタンの他にも、ホールには心をやさしく照らしてくれるものがありました。それは先日、3本目のろうそくに火が灯ったアドベントクランツです。自身の身を小さくしながら光を照らしてくれるろうそくは、まるで私たちのためにこの世の光としてお生まれになったイエスさまのよう。今日はキャンドルサービス、お礼拝の日です。讃美歌『アドベントクランツに』を歌い、イエスさまのお誕生を嬉しく思いながら過ごせますように。そしてお休みのお友だちがさみしくないように守っていてください、とお祈りをしました。
お祈りのあと、讃美歌『かみさまのおやくそく』を歌い着席します。なぜなら今日は、私たちのためにお話をしてくださる先生がおいでくださったからです。先生のお名前は吉田太郎先生。神さまからの言葉を大切にしている小学校の校長先生です。
「クリスマス、みんなはプレゼント貰うのかな?」こうして始まったお話に、吉田先生のとっても豊かな表情もあいまって、年長組のみんなもおうちの方々も、どんどんお話に惹き込まれていきます。
吉田先生は『天使チオバラニ』(やなせたかし作)のお話をしてくださいました。
体の中心に沿って、点線のようなほくろを持って生まれたユレルちゃん。ほくろが消えることを願ってやまない毎日でしたが、やがて2つの国に争いが起き、その国境で生まれたユレルちゃんの心には、ほくろを消すことよりも大きなお願いごとが生まれます。
そして……
このお話から、吉田先生は「自分のためではなく、誰かのために祈れるひとに」という大切な思いを伝えてくださいました。吉田先生のお顔を見ながら一生懸命耳を傾けていた年長組のみんな。ユレルちゃんのその後に思いを馳せつつ、吉田先生と一緒にキャンドルサービスのお礼拝をみんなで捧げることができたことを神さまに感謝し、讃美歌『きよしこのよる』を歌ったあと、優しいピアノの旋律に送られてホールを後にしました。
やがて再び、年長組のみんながホールへ戻ってきました。大きな声を出したいけれど頑張って抑えているような「わあ〜」という小さな、嬉しさを乗せた声。そこにはオーストラリアンラブラドゥードゥルという犬種の”アンちゃん”がいたからです。コドモの園幼稚園が初めてのアンちゃんを驚かせないように、こどもたちが思いやりの気持ちを表してくれたのですね。
吉田先生は、校長を務めている東洋英和女学院小学部で動物介在教育プログラムを実施されているのだそう。アンちゃんはセラピードッグとしての適正を認められ、毎日吉田先生と登校しているのだとか。吉田先生に撫で方(ついでにおすすめの触り心地の良いところも)を教えてもらいます。
年長組の次は年中組が、年中組の次は年少組がと入れ替わりながらアンちゃんと触れ合います。最初はおっかなびっくりの子どもも、おそるおそる、やがて安心して触れてみることができました。すべらかなアンちゃんの被毛は、優しい雲のようにみんなの手指を包みます。心をゆるませる感触にみんなの顔もにこにこです。アンちゃんもずっとしっぽを振ってくれ、まるでみんなのことを大好きだよ、と言ってくれているようでした。
さあ、そろそろお部屋へ戻る時間ですよ。すっかりアンちゃんを好きになった子どもたちは、アンちゃんに「バイバイ、アンちゃん!」「元気でね!」「いい子でね!」といつまでも手を振っていました。
吉田先生、今日は心に響く、大切なお話をしてくださってありがとうございました。
アンちゃん、今日はたくさん撫でさせてくれてありがとう。また遊びにきてね。

































































