【年長組】おいもほり
- コドモの園幼稚園

- 9月26日
- 読了時間: 4分
木々の葉からこぼれ落ちた朝日が、きらきらとみんなのお顔を照らしています。
公園に集合したコドモの園幼稚園の年長組には、足元を靴下やアームカバーで覆ったちょっぴり不思議なコーディネイトのお友だちがちらほら。今日は、みんなが楽しみにしていたおいもほりの日です。思いっきり掘れるようにと、おうちの方が準備してくれたのですね。
神さま、今日は晴れの日をありがとうございます。怪我や事故なく畑に行って、お芋がたくさん掘れますように。おやすみのお友だちのそばに神さまがいっしょにいて寂しくないようにくださいとお祈りをしたあと、お手伝いをしてくださるおうちの方々に「よろしくおねがいします!」と元気に挨拶をしました。
お友だちと手を繋ぎペアになって、車両に注意しながら進みます。替え歌を作ったりと楽しさが溢れますが、しっかり前を向いて教諭の声に注意を払いながら歩きます。
畑に到着すると、一面の緑に歓声が上がりました。園長とお手伝いのおうちの方が、みんながおいもを掘りやすいように芋づるを刈ってくださっています。今年の夏はとっても暑い日が続きましたね。今日も秋なのに夏日です。さてさておいもはどんな感じ?
教諭が掘り出されたおいもを手に、土の中のおいもの様子を教えてくれました。神さまがくださった太陽の光や雨、そのほかのたくさんの恵みを、土の上に見えている葉っぱ、土の中にあるおいもが受け取って育つんだね。これはひとの力ではできないこと。みんなはほんとうに真剣な眼差しでおいもを見つめ、教諭の話に耳を傾けています。
さあ、まるで開幕の合図ように黒いビニールシートが剥がされました。見るだけでふかふかだとわかる、おいもの土のベッドです。「神さまありがとう」の気持ちで、おいもを掘っていきましょうね。
畝間に進み、両手を広げ間隔を十分に開けて立ちます。あれあれ、よく見ると足元にもおいもがひょっこり頭を出していますよ。これはとっても豊作の予感!?
掘って良いですよ。教諭の合図に土を掻き分け始めると、すぐに「あった!」「出てきた!」の声が聞こえてきました。さつまいもの紫がかったような紅色がお日さまに照らされて、いっそう美しく輝いて見えます。ふたつみっつ連なったもの、細くて長かったり、ずんぐりむっくりしていたり。細かいお髭をたくさん蓄えたものもありました。
土の中でトレーニングでもしていたのか、手強いおいももありました。何分も格闘し、あっちからこっちからと攻めている子どもに「手伝うよ!」と声をかけるおともだち。土中深くの手強いおいも、「手伝って〜」と声を上げられたのも良かったよ。あまりにも大きく重いので、袋に入れるのを手伝ってくれたおともだち。大きいのふたつ採れたからねとおともだちと分け合ったりする姿も見られました。
小高かった畝が平らになって、あらかたお芋が掘り尽くされたころ。「割れる土だよ」と、”圧縮された土”を発見して楽しんだりもしました。おいもだけではなく、おいもを育てた土にも着目する様子は、視点の豊かな育ちを窺わせます。
では、出発した公園まで戻りましょう。手を洗い、自分が掘ったおいもが入っているビニール袋を持って、再び小さな旅をします。お手伝いのおうちの方や教諭に手伝ってもらいつつも、重いおいもを最後まで頑張って運べたね。
神さま、無事に公園まで戻ってこられました。たくさんのおいもの恵みをありがとうございます。これからおうちに帰ります。事故に合わないように守っていてください。お手伝いをしてくださったおうちの方々に「ありがとうございました」とお礼を言い、おいもほりは終わりました。
掘っても掘ってもなかなか掘り出せないおいもとの格闘。洗っても洗っても取れない手のべたべた。割れる土、何かの幼虫、手に食い込むくらい重かったビニール袋。暑くて汗が目に入ったし、顔に泥もついたけれど、どれもがとびっきりの笑顔の素となりました。
さあ、おいもはどんな料理になるのかな? おいもの幕が閉じるのは、まだまだ先のようですよ。





























































