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【年中組】小松菜採り

よく晴れた1月の寒い朝、おうちの方に連れられて、年中さんが集合場所に集まってきました。おやおや?長靴を履いている子、古い靴下を靴の上から履いたり、先を切って履き口をカバーしている子もいます。お友だち同士で襟元と整えたりと防寒もばっちりです。教諭の「今日は何がありますか?」という問いに、みんなは元気な声で「小松菜採り!」。そう、今日は畑に出かける日です。


みんながとっても楽しみにしていた今日の小松菜採り、お手伝いしてくださるおうちの方もたくさんいらしてくださいました。「なんてお伝えすれば良いかしら。」みんなはにこにこの笑顔で、「よろしくお願いします」とご挨拶をしました。



今日は車もバイクも、自転車、トラックも通る道路を歩いて畑に行きます。無事に行って、無事に戻って来れるようにしてください。今日お休みのお友だちが寂しい思いをしないようにしてください。神さまにお祈りをし、さあ出発です。



車やバイクが来ると止まって見送りつつ、道路の端をおうちの方に守られながら進みます。住宅街を抜けて畑が見えてくると「小松菜のにおいがするよ!」「土の匂いもするよ」。寒い冬の豊かな畑の風景に、みんなは嬉しくなってきたようです。




畑の隅を覆うシートの上を歩くと、ジャリジャリ、バリバリ。霜が立てる音に、冬ならではのわくわくな気持ちが高まります。

ひとしきり霜を踏んで遊んだ後、教諭が小松菜についてお話ししてくれました。小松菜の種はちいさなちいさなつぶつぶです。それがこんなに大きくなるには、太陽や雨の力が必要なんだよ。太陽の光、雨の水、これも神さまのめぐみです。ちからいっぱい、大きく育った小松菜を目の前に、教諭が見せてくれた種の小ささと比較して、子どもたち同士顔を見合わせていました。



では小松菜採りの準備をしましょう。教諭が配る軍手に手を入れると、ますます楽しくなってきたね。


畑の畔に並び、小松菜を観察します。つついてみたり、葉っぱをめくったり。太い茎、細い茎、お友だちと並んで覗き込むと、いろんなものが見えてくるね。教諭の「ではどうぞ」の声でよいしょよいしょ、みんなの顔よりも大きな葉っぱの小松菜とのちからくらべが始まり、やがて「とれた!」「ぬけた!」と声が次々にあがりました。



小松菜とのちからくらべを楽しんだ子どもたちは、ちょっと休憩。教諭に絵本『はたけのともだち』を読んでもらい、畑を十分に楽しみます。その間におうちの方々が、手際よく小松菜を分けてくれました。



おうちの方が分けてくださった小松菜は、腕で抱えきれないほどたくさん! どうやって持っていこうかな? 両手で抱えたり、肩に担いだり、取っ手にあっちから腕を通してみたりこっちから手を差し込んでみたり。試行錯誤しながら、それぞれ持ちやすい方法を見つけたようです。



手が汚れても、顔が汚れても、みんなは今日の晴れの天気のように、小松菜がたくさん採れた嬉しさでぴかぴかの笑顔です。帰り道、車や自転車に気を付けながらも大きな束となった小松菜をにこにこ顔でちらりちらりと見ながら進みます。「重たいよー」「よし、次はこっちの手で持とう」「(小松菜を持つ手を持ち替えるのに)忙しいんだよね!」



集合場所に到着すると、おうちの方がお迎えに来てくださっていました。見て見て!と小松菜を高く掲げたりと、嬉しさが溢れます。


いっぱい小松菜採れたね。袋に分けてくれたり、なかなか抜けない小松菜を一緒に抜いてくれたり、たくさん手伝ってくださったおうちの方に、元気な声で「ありがとうございました」とお伝えできました。

「事故や怪我もなく、この集合場所に無事に戻れるようにしてくださってありがとうございます。おうちに帰るまでも守っていてください」と神さまにお祈りをし、今日の楽しい小松菜採りが終わりました。


また明日も元気に幼稚園で会いましょう、さようなら。

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