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【全学年】収穫感謝礼拝

ピアノの優しい音色が、みんなをホールへと誘います。舞台には秋そのものが飾られているかのような、美しいいろどりが。長椅子に着席した子どもたちは、何が置いてあるのか気になる様子です。首を長くして「リンゴがあるよ」「ダイコンがカゴにはいってる」「カキもあるよ、食べたくなってきた〜」。教諭がひとつひとつ説明してくれます。年長組も掘ったことのあるサツマイモや、おうちの方が持ってきてくださったミカン。美味しいご飯になるコメの稲穂。美しいいろどりは、秋の実りの数々でした。



神さま、ホールにたくさんの恵みをありがとうございます。みんながありがとうの気持ちで収穫感謝祭のひとときを過ごせるよう、一緒にいて私たちをお守りください。お祈りをしたあと、教諭がボードを使ってお話を聞かせてくれました。




それは400年ほど昔のこと。イギリスからアメリカへ、船で渡った人々がいました。教諭がボードを使って語るのはメイフラワー号のお話。アメリカへ辿り着く頃には飢えと病に苦しみ、亡くなる人もいた状況でしたが、助けてくれたのはインディアンの人々。彼らにとっても非常に大事なものだったはずの種を分けてもらうことで助けられ、そして神さまを信じて冬を越え、やがて無事に実りの秋を迎えることができました。これが収穫感謝祭の始まりなのです。




コドモの園幼稚園のホールでは、メイフラワー号のお話を思いながら「収穫感謝礼拝」の時を、今日みんなで過ごすことができました。秋の実りを与えてくださった神さま。困っている人々に、自分たちの大切なものを分けてあげたインディアンの人々。みんなも神さまからの恵みを感謝できる人になれますように。また、その恵みを人と分かち合うことができる人になれますように。神さまにお祈りをしたあと、讃美歌『やまのかんしゃさい』を歌います。目を閉じて、お心の中にいらっしゃる神さまとすこし、お話しをしてみましょうね。





最後に年長組から、舞台の秋の実りを見ていきました。舞台の飾り付けは毎年同じというわけではありません。今年もダイナミックな、迫力のある飾り付けを教諭たちが完成させました。小さなホールの小さな舞台ですが、そこには大きな木々が木の葉を舞い散らせ、風に枝を踊らせる様子が想像できます。「枯れ葉が床にあったら森みたい」。子どもたちから発せられた言葉が、彼らの豊かな想像力を窺わせます。





「あっ、やっほー」。ピアノのやわらかな音色の中、ホールを後にする年少組の子どもが年長組の子どもに手を振っています。手を振られた年長組の子どももにこやかに手を振り返しました。コドモの園幼稚園は保育方針として「縦割り保育」を謳っていませんし、特別に実施しているわけでもありません。ですが学年問わず遊びを通じ、自然と仲良くなっていく姿が見られます。嫌なことは嫌なんだ。嬉しいことは嬉しいよ! 言葉で自分の気持ちを伝えたり、どうぞと譲ってあげたり。おにいさん、おねえさんの姿を見ながら、幼稚園生活の3年間でほんとうに大きく素敵に育っていきます。


2学期ももうわずか。来月のクリスマスに向かって、幼稚園も少しずつ飾りが変わっていきますよ。

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