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コドモの園幼稚園の、春休みの大変身

3月の終わりごろ。春休みに入ったコドモの園幼稚園は静まり返っているのかと思いきや、あちらこちらからさまざまな音が賑やかに聴こえてきます。



掃除機の音は保育室から。たくさんのおもちゃを整理整頓したり、ぬいぐるみを清潔にしたり。隅々までしっかりと掃除をして、次に使う子どもたちが気持ちよく過ごせるように保育室を整えます。



ホールから聴こえてくるのは、すっす、さっさ、しゅっしゅ、すいすい、そんな音。いったい何の音でしょう? この音は、塗装屋さんが長椅子や壁を塗り直してくれている音でした。下駄箱や靴を履き替える場所のすのこ、いろんなところがやさしい土の色や園庭のサルスベリ色、サクラの花びら色で輝くようにピカピカになっていきます。



おやおや? 廊下にブランコ、年中組の玄関には三輪車。いつも園庭にいるみんなが、まるでお話をしているかのように集まっています。その代わり、園庭からはコツンコツン、ざっざっ、電動工具の音もしてきますよ。一体何が行われているのでしょう? 

園庭に出てみると、みんなが植えたチューリップ、クロッカス、ヒヤシンスが、お日さまの光を浴びて気持ちよさそうに花びらを広げています。モクレンから満開のバトンを渡されたサクラが、園庭を指すように枝を伸ばしていました。




わあ! 園庭に大きな大きなお山ができていますよ。やさしい黄色の階段が、登っておいでよと誘っています。クレーン車が来たと思ったら、背の高い樹がガーデナーさんの手によって園庭へ案内されていました。電動工具が木材を加工しています。小さなかわいらしいショベルカーが土を掘っています。まるで園庭が大きな砂場になったかのように、新しいものが生まれてくるわくわくで溢れかえっていました。



ガーデナーさんたちの手によって、どんどん出来上がっていくコドモの園幼稚園の「ひみつのもり」。お山にある不思議な穴は、以前園庭にあった青桐の根っこをひっくり返したものなんだそう。その他にもこれまでみんなと遊んだいくつかの樹々が育成に合わせて移植されたり、土止めや遊び場となったりと、大胆に変身を遂げています。



そして4月を迎えました。3月の末は夏日だったのに、4月に入ってからは冬のような寒さ、加えて氷雨。土などを運ぶ一輪車に一晩で水が溜まるほどの降雨でも、ガーデナーさんたちは細かな手作業を続けてくださいます。新しく花壇が生まれ、届けられた苗も植えられるのを楽しみに待っているよう。彩が美しい草花、香りがすてきな花木。緑の奥にはさらに緑、木々の間から顔を覗かせる木々。幾重にも重なり、低いところ、高いところ、ほんとうに豊かに美しく、雨粒に飾られてそれぞれの素敵なところを輝かせているようです。



冬のような寒さの中でも、凍えるような雨の中でも、ひとつひとつがそこに在ることを喜んでいるように見える「ひみつのもり」。これまで園庭の端を彩ってきた花壇の花々も、新しい花壇と一緒にみんなに会えるのを楽しみにしているかのようです。


ガーデナーさんによると、これから根付き、5月には緑が「わっ!」と茂ってくるのだそう。暑くなってきたらきっと心地よい木陰を、冬になったら葉を落として気持ちの良い陽だまりをくれることでしょう。完成が待ち遠しいですね。


未就園児のみなさん、卒園生のみなさんも、大変身したとってもすてきな園庭をぜひ見にきてくださいね。

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