コドモの園幼稚園のホールに、年長組のおうちの方が集まりました。やがて年長さんも、担任教諭に連れられて長椅子に着席します。おうちの方を見つけて小さく手を振ったりしている子どもたちですが、今日はなんだか少し、みんなの間に緊張感が漂っているようです。
おとなの人が3人、いらっしゃっています。この方々は、この4月から小学生になる年長さんとそのおうちの方に、何かあった場合どうしたら良いのかを教えに来てくださった、世田谷警察署の警察官・スクールサポーターの皆さんです。お兄さんお姉さんになると、だんだんと1人で行動することが増えてきます。おうちの方だけではなく、また子どもたちだけではなく、親子で一緒にお話を聞いて学んでいきましょう!
よろしくお願いしますとみんなで元気にご挨拶して、講習の始まりです。
スクールサポーターの方が、紙芝居を読んでくださいます。こんな事があったらどうしよう!?そういう時はこうすれば良いんだよと、短いながらも良く纏められた内容。子どもたちは静まり返り、熱心に聞いています。ちょっぴり怖い内容にドキドキしてしまったかな? 最後は楽しいマジックショーで、緊張を和らげてくださいました。
続いて、小学生の必須アイテムとなった防犯ベルについての講習です。電池切れなどの注意するべき点や、移動中は利き手で常に触れておくなどの防犯に役立つテクニックを、わかりやすくお話ししてくださいました。
知らない人から誘われても断ろう! みんなの代表として、ひとりの園児にロールプレイをしてもらいます。「お菓子あげるよ!」すかさず「やだ!」とはっきり答え、防犯ブザーも鳴らせたね。もうひとりの代表の園児も、「あっちにいって車に乗ろう」の不審者を想定した声かけに防犯ブザーをためらわず鳴らせました。
スクールサポーターの方のお話に、手に汗を握ったり思わず笑ってしまったり。緩急のある構成で、年長さんに「自分を守る」という事が印象づいたようです。
最後にありがとうございますとお礼を述べて、年長さんはホールを後にしました。
ホールに残ったおうちの方に、まだまだ危険予測が難しい年齢の子どもを守るための、さらに踏み込んだお話がありました。それを受けて、スクールサポーターの方へ質問が。
Q. 子どもが、下校時に不審者を見たと帰宅後に保護者に伝えました。しかし見かけてからかなり時間が経っているようです。そのような時、通報はした方が良いですか?
A. 時間が経っていても良いので通報してください。不審者は連続して出没することもあり、通報は防犯に役立ちます。時間が経っているから不要という事はありません。
コドモの園幼稚園がある世田谷警察署管内は、通報から約3〜5分で警察官が現場に到着するとの事(幼稚園のすぐ近くにも派出所があり、園から通報した場合も、ものの数分で警察官が到着すると言われています)。
何かあった場合は近くの大人に助けを求めるなど、今日は新しい事をたくさん学んだね。おうちの方とたくさんお話して、練習してみようね。
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