空がうんと高くなった10月、コドモの園幼稚園の年長さんは、さつま芋掘りの日を迎えました。春の遠足では、文字通り遠くまで自分達の足で歩いて行く事を楽しめた年長さんは、今回も遠くにある畑まで歩いて行く事にわくわくが隠せません。
保育室での朝の会に引き続き、園門を出る前に改めて交通安全についてのお話をします。数名のおうちの方のお手伝いをいただけたので、よろしくお願いしますと元気にご挨拶をして、いよいよ出発です!
コドモの園幼稚園は閑静な住宅街にありますが、今日は地下鉄の駅を通り、幹線道路を渡って畑に向かいます。駅の中でもお静かに! 通行のお邪魔にならないよう端を歩き、樹木の葉が紅葉の準備をしている駒沢オリンピック公園へでました。
駒沢オリンピック公園内のSS(ストリートスポーツ)広場の脇を通ります。迫力のある衝撃音に、子どもたちも「強い音!」「飛んでる!」とドキドキしていました。トイレ休憩中でも楽しい事を探すのが得意な子どもたち。虫を見つけたり、"なぞ豆"の秘密を探ったり(汁気が多いそうです)。小休憩を挟んだのち、出発です。
約1時間かけ、畑に到着しました! 一面を覆う芋の葉っぱに目を奪われてしまいます。担任教諭から気を付ける事のお話や、お芋ってどんなふうに育つのかな?どうやって掘ると良いのかな?そんなお話を聞いて、いよいよ畝へ並びます。
やさしく手で掘り進めます。緊張もあって、最初は静かに掘っていたみんなでしたが…
やがてすぐに、「あった!」「おっきい!」と歓声が溢れてきました。かぼちゃみたいにまんまるな形、さつま芋らしい形、小さくて愛らしい形、鈴なりに実ったもの。それぞれ掘り当てたものを手に、担任教諭やお手伝いに来てくださった保護者の方に見て見て〜!と見せに来てくれる姿からは嬉しさが伝わってきます。
さつま芋掘りも終了となり、手を洗って、帰る準備です。再び長い道のりですが、途中で「影しか歩いてはいけないルール」が発動したり、歌を歌ったりと楽しみながら園にたどり着きました。お手伝いいただいた保護者の方にお礼を言って園舎に入ります。もうおなかぺこぺこ!
讃美歌『めぐみのかみさま』を歌った後、お祈りをいたします。道中安全に往復できた事、さつま芋掘りを楽しめた事。また、今日これからいただくものは、たくさんの人の手を経てお弁当になりました。安心して食べられることに感謝をします。そして今日はスペシャルな日!おやつもあるよ。おやつを眺めながら食べるお弁当も格別なおいしさです。
みんながお弁当を食べている間、今日お手伝いに来てくださった保護者の方が、お芋を分けてくれました。
お迎えの時間、おうちの方に、嬉しそうにお芋を渡す子どもたちの姿が見られました。ぼくが、わたしが掘ったんだよ! どこかちょっぴり誇らしげです。袋から何度も出してはその大きさを確認したり、早く見て!とおうちの方を急かしたり。
往復約4キロの道のり、がんばって歩いたね。ゆっくり休んでね。