昨晩小雨が降った農園に、コドモの園幼稚園の子どもたちがおうちの方につれられて集まってきました。暦の上では大寒(寒さが最も厳しくなるころ)がすぐ後に控えている事もあり、みんな暖かい装いです。美しい朝日が、葉に残るしずくをきらきらと輝かせてとても爽やか。みんなは早速お友だちと連れ立って農園を探索します。こんなにたくさんの小松菜があったら小松菜屋さんができちゃうね!そんな会話が聞こえてきます。
準備運動をして体を温めたあとに、神さまへのお祈りの時間を持ちます。農園の方が大切に育ててくださった小松菜を、みんなで楽しくたくさん採れるようにしてください。そして今日お休みのお友だちが寂しい思いをしないようにお守りください。今日は数名のおうちの方がお手伝いに来てくださいました。みんなでよろしくお願いしますとご挨拶をします。
さて、これから小松菜を採るけど、小松菜ってどうやって育つのかな? 本物の小松菜の種を見たり、ボードや抜いたばかりの小松菜を手に教諭がお話しします。神さまがくださった太陽の光や水、栄養を元気に取り込んで、とても大きく育った小松菜たち。抜き方や土の落とし方を教わったみんなは手にビニール袋をはめて、わくわくしながら小松菜の両脇に並びます。
最初は恐るおそる小松菜に触れていた子どもたち。やがて「抜けた!」の声が次々と聞こえてきました。抜いた小松菜は一箇所に集めていきます。何往復もするうち暑くなってきたのか、上着を脱ぎ、さらには手袋も外して真剣に取り組みます。
自分の顔よりも大きな葉っぱの小松菜や、小さく愛らしいサイズの小松菜。穴が空いているもの、肉厚なもの、それぞれの違いを楽しみながらみんなで抜いた小松菜が、小さな山ほど集まりました。
楽しく抜いた後はお片付け。落ちてしまった葉っぱを拾い集めます。作業が終わったら手を綺麗に洗い、たくさん採れて嬉しい気持ちで神さまにお祈りをいたします。そして、みんなが楽しく小松菜採りができるようにとお手伝いをしてくださったおうちの方、農園の方に、ありがとうございましたとお礼を伝えます。
お迎えにきたおうちの方の、たくさんの小松菜に驚く顔が嬉しいのか、子どもたちもはにかんだり照れたり。「スープにしてね」「ばぁばが喜ぶね!」たくさんの会話が生まれていました。