年少さんが植えたチューリップの球根から、小さな愛らしい芽が覗いています。季節の変わり目を表す立春がまもなくやってくるというこの日、コドモの園幼稚園のみんなは「節分の集い」の時を持ちました。
玄関やホールでは、みんなの登園前から教諭が節分の用意を進めましす。準備が整いホールに集まってきた年中さん、年長さんたちは、熾った炭火でいつもよりやわらかく温まった室温に不思議顔。現代の日常生活ではなかなか触れられない、貴重な衣装や昔の生活の道具類を、興味深く覗き込んでいます。
豆炭や火消し壺、炭かごや鉄瓶など、教諭の説明に真剣に耳を傾けます。そしてみんなの前にあるのは、おうちで使っているガスコンロやフライパンに相当する七輪とほうろく。昔は今みたいな、すてきな機械がなかったんだね。今日は年長さんが、七輪とほうろくを使って豆まきのための豆を煎るよ。
年長さんは焦がさないよう、さっさっと豆を転がして煎ります。それはそれは真剣な眼差し! やがてとっても香ばしいかおりが辺りに漂ってきました。「いいにおいがする!」「とうもろこしみたいなにおい!」。ちょっぴり焦げ目がついた豆に鼻を寄せて、美味しそうな香りを堪能しました。
一旦退出した年長さん・年中さんと入れ替わりに、年少さんがホールへやってきました。年少さんは教諭の節分のお話に興味津々! 手作りの鬼のお面を頭に、みんなで『豆まき』のお歌を歌います。手渡されたカップは、みんなですてきにデコレーションしたもの。入っている豆をおててに取って、元気よく「鬼はそと!」「福はうち!」と豆まきをしました。
年少さんがホールを退出した後、年中さんの入場です。思い思いの鬼のお面がとってもすてき! 配られた豆をくんくん。香ばしい匂いがするよ。先生もにおい、嗅いでみて!
ねぼすけ鬼、おこりんぼう鬼、みんなはどんな鬼を追い出したいかな? 年中さんも、大きな声で豆を撒けたね!
年中さんが退場した後は、年長さんの入場です。自分たちで煎った豆が入っている、色紙で作ったカラフルな枡を手にくんくん。ふんわり香る香ばしい匂いは、なんだか嬉しくなる匂いだね。
年長さんはパワーが違うよ! ちから一杯、思いっきり、元気よく! とにかく体全体を使って豆を鬼に投げつけます。教諭がお話してくださった「一年の始まり、立春」。きっとすてきな新年になるね!