冬の足音が聞こえてきた秋の日の今日、コドモの園幼稚園のホールは、小さな秋が遊びにきたかのような飾りつけがなされていました。カーテンには、年少さんが花紙をくだものに見立てて作った色とりどりのくだものリース。その間を踊るように埋めているのは、今朝園庭に舞い降りてきた紅葉した葉っぱたち。その他にもたくさんの小さな秋が、子どもたちの入場を楽しみにその時を待っているかのようです。
やがて優しいピアノの音色に導かれ、年少さん、年中さん、年長さんのみんながホールに入場してきました。この数年はコロナ禍の影響で分散して催されていたこの行事、みんなで迎える事ができて嬉しいね。
1日ごとに秋から冬に、季節が移っていきます。秋は、神さまがくださったみのりがたくさん。今日、みんなで収穫感謝祭礼拝の時を持てた事を感謝し、讃美歌『かみさまにかんしゃ』を歌い、お祈りをします。
「収穫感謝祭」ってなんだろう? みんなは400年前の物語の世界に足を踏み入れます。イギリスから100人ほどを乗せた船がアメリカへむかうところから始まるメイフラワー号のお話。真剣な眼差しで前のめりになり、夢中で聴いています。受難のシーンでは「困ったね」、最後には「よかったねえ!」と、一緒に旅をしているかのよう。
現代に住む私たちは、おなかが空いたら美味しいものを手軽に食べられるね。おなかが空いた人がいたら、このインディアンのように、私たちの持っているものを分かち合えるような人になれますように。神さまからいただいためぐみをみんなで分けあえるよう、神さま、私たちを守ってください。お祈りをしたあと、讃美歌『やまのかんしゃさい』を歌いました。
舞台の上には、どんな秋の実りがあるんだろう? 教諭が手に持っているのは、園庭になった柿やみかん。そして先日の遠足で年少さんが拾ったどんぐり、年長さんが掘ったさつま芋も! その他にも大根やりんご、ススキやビオラなどの植物。みんなが食べるご飯は、こんな稲穂から採れるんだね。
舞台にある、秋の実りを近づいてみてみます。「これ、たべたことあるよ!」「おいしかったよ」。指さしたり、お友だちと何が食べられるかとお話したり。この後には、年長さんから年少・年中さんに、小松菜の種のプレゼントがあるそうです。うふふと顔を見合わせ笑いながら、教諭の弾くピアノに送られてホールを後にしました。