冬の透き通った空の下、コドモの園幼稚園のホールはあたたかな温もりに包まれています。長椅子にはたくさんのおうちの方々の姿。これまでの3回のアドベント礼拝、3本のろうそくに火が灯され、ツリーの輝きや子どもたちを迎えるオルガンの音色が、ゆったりとした時を運んでくれます。
まわりはいつもと違う雰囲気です。緊張顔の子どもたちはおうちの人を見つけると一安心。年少組はこひつじ、年中組は天使。年長組は聖劇の役割の衣装を身に纏っています。
教諭が4本目のろうそくに火を灯しました。今日は、神さまにお捧げできることを楽しみにしていたクリスマス礼拝の日。暗くて寂しかった私たちの心をろうそくのように光となってあたたかく照らしてくださったイエスさまのお誕生を、おうちの方も子どもたちも一緒になって、お祝いします。
「聖劇(イエス・キリストの降誕劇)」を心をこめてお捧げできますように。日本、そして世界の、今なお悲しくつらいところに置かれた人々をお守りくださいとお祈りをして、讃美歌「アドベントクランツに」を歌います。
教諭がボードを使って、神さまとのつながりのお話をしてくれました。なぜイエスさまが私たちのために来てくれたのでしょう? 今日これから神さまにお捧げする劇は、イエスさまがお生まれになった時のお話、世界で初めてのクリスマスのお話です。
神さまありがとう、イエスさまおめでとう。心をひとつにし「聖劇」をお捧げしたあと、子どもたちは一旦ホールから退場しました。ホールはやがて明るくなり、賑やかな雰囲気に。お着替えをした子どもたちが戻ってくると、シャララン… なんとサンタさんがコドモの園幼稚園に、神さまから預かったプレゼントを届けに来てくれましたよ。
プレゼントを受け取った子どもたちは「ありがとう」「だいすき!」と、お礼を述べたり伝えたい事をお伝えしたり。はちきれんばかりの笑顔で受け取り、席に戻ります。何が入っているのかな? さっそく隙間からこっそり覗く姿も。
プレゼントはひとつだけじゃないよ、なんとマジックショーのプレゼントもあります。訝しむ眼差しから、きらきら光る驚きの表情に。子どもたちが手を叩いて大喜びする姿に、おうちの方も微笑みが絶えません。でもサンタさんは大忙しです。もういかなくちゃと、最後にもうひとつ、マジックを見せてくれました。
最後に、讃美歌「わたしはちいさいひ」を歌います。
子どもたちが退場した後のホールでは、世田谷中央教会の安藤牧師が、クリスマスの本当の喜びについてお話してくださいました。
この世界を作った神さまは、救い主をくださるとおっしゃいました。そして二千年前、救い主は本当にいらしたのです。そういって始まった今日のクリスマス礼拝・祝会は、みんなの心をあたたかにしたまま、そっと静かに終了しました。