春一番のしっぽかな? まだまだ風が強く、冷たい季節です。でも風が止まるとほんわりと暖かく、梅の香りや桜のつぼみ、緑の芽吹を感じられるようになってきました。
コドモの園幼稚園のホールでは、換気のために窓を開けているものの寒さは感じられず、今日はことのほかゆったりとした時間が流れているようです。それはなぜでしょう?
舞台を見ると、そこには緋毛氈に並んだおひなさまが。
ふくふくとしたお顔、雅な衣裳。凛とした佇まいのひな飾りが、静かにゆったりと、子どもたちを迎えていました。今年もまた会えたねという風に、柔らかな微笑みです。
みんなは初めて幼稚園に来た日よりも、ずっと大きくなったね。女の子だけではなく男の子も、元気に大きくなりますように。今日は本当のひな祭りの日よりもちょっぴり早いけど、みんなの成長をお祝いしたいと思います。ピアノに合わせてみんなで『うれしいひなまつり』を歌ったあと、教諭がひな祭りについて話をしました。
子どもたちがすくすく育ちますように、よくない事が近づきませんように。昔の人は紙の人形に願いを込めて、川に流していました。それが時代を経てこのようなお人形になり、ひな祭りの時期に飾るようになったんだよ。七段飾りのコドモの園幼稚園のひな人形について、教諭がそれぞれ話をしました。
飾ってあるお花も見てみましょう。ひな祭りの歌にもある「桃の花」や春の訪れを知らせる黄色い菜の花、そしてチューリップ。
みんなも近くで見てみてね。
細やかな造形にみどころがたくさんの雛人形です。顔を近づけて見たり、歌詞に出てきたものはこれだったんだねとお友だちとお話しながら見たり。なんだかわくわくした顔でホールから退出するみんなを、雛人形たちは再び柔らかな微笑みで見送っているようでした。